2018年1月12日、「いなほ銀行」の山田課長の決死の覚悟にカズトは圧倒され、ついに山田課長に譲歩して、条件を大幅に緩和した。その条件とは以下の2条件を満たした、頭取の署名入り『手紙』である。
1. カズトの父親の「防犯カメラの映像情報開示請求」に対するみずほ銀行の一連の対応に、一部不親切な部分があったことに対するお詫び。
2. 定期預金通帳への「記帳」と「定期預金のまとめ」協力のお願い
カズトはこの手紙を「父の墓前にお供えする」ことで、人生の区切りをつける決意であった。
「半沢直樹」を見習った「墓前での謝罪」を実行することと比べれば、大幅な譲歩である。
よしもと新喜劇 「茂造の半沢直樹で倍返し」2013年11月4日
手紙自体は行員がつくるから、頭取はただ名前を書くだけである。カズトにしてみればギリギリの最大限の譲歩であった。
「いなほ銀行」は、頭取のサインだけでシステム大障害を防ぐことができたのだ。
1月14日、カズトは「もう、これで終わりにしましょうよ」と言い、山田課長もようやく安堵した表情を浮かべた。きっと山田課長も「これなら実現可能で、3年間のこのバカげた交渉ごとから解放される」と考えたことだろう。
1月15日、山田課長は本店の黒幕部長にカズトの新条件を報告した。
しかし私たちの楽観的な予想に反して、このバカげた交渉のボスであるキング・オブ・Vacaの黒幕部長は、私たちの想像を超える決断をした。
なんと1月17日、黒幕部長はその大幅な譲歩のカズトの要求も拒否するように、山田課長に伝えたのだ。
⇒2018年1月22日(火) 「いなほホールディング」塩貝CEOに仲裁のお願いの手紙 に続く
⇒ 「銀行バトル 二戦目」メニューに戻る