2014年4月8日、カズトはローン延滞の件で「いなほ銀行・梅が屋敷支店」に行った。
このときはじめて山田課長と会った。
カズトも山田課長も、このときはまさか「いなほ銀行」 vs カズトのバトルに5年間も巻き込まれるなど、思いもしていなかった。
この日、山田課長と渉外1課の中田啓之氏の2名から事情の説明があった。
理由は2点であった。
1.システム障害(欠陥)
いなほ銀行のシステムには欠陥があって、普通預金の未記帳が1000件を超えた場合、ローンの引き落とし処理がエラーになる。
旧「阿呆陀羅銀行」の勘定系システムの障害・欠陥(設計バグ)。
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「まとめ記帳」設定がされている場合は問題ないが、カズトは「まとめ記帳」をオフの設定にしていとの説明だった。
(旧「阿呆陀羅銀行」のエンジニアは、たった1000件のケースもテストしないほど、レベルが低かった。)
2.梅が屋敷支店の事務ミス
もしローンの引き落と処理がエラーになった場合、エラーリストに出力される。
各支店はそのリストをチェックするルールになっているが、梅が屋敷支店でうっかりチェック漏れがあった(いわゆる事務ミス)。
この2つの理由によって、ローンの引き落とし漏れが発生した。
カズトは年間400件から500件ほどの取引を行っているので、もし2年間記帳しなければこの問題が再発する。そこで「いなほ銀行」に今後、1年以内に記帳するよう協力することを約束した。
また、もしカズトが記帳を失念してこの問題が再び発生しても、「いなほ銀行」で過去に遡って引き落とし手続きをするとので、カズトにも「いなほ銀行」にも実害が発生しないことも確認した。
※事務ミスのチェック漏れについては、旧アスカ銀行系の「梅が屋敷支店」では、そんなアホな障害があるなど、夢にも思ってなかっただろう。
そういう障害があると事前に知っていればそのつもりでチェックできるだろうが、旧「阿呆陀羅銀行」のアホなシステム担当者が事前に連絡できるはずもない。
※※旧「アスカ銀行」と旧「阿呆陀羅銀行」が「いなほ銀行」に合併するとき、当時の経営陣と頭取はシステムに対する知識がまったくないアホ揃いだったので、1年半も進んでいて24時間運用が可能であった旧アスカ銀行の優れたシステムに寄せればよかったところ、旧「阿呆陀羅銀行」のボロシステムに寄せたことのシワ寄せであった。
旧アスカ銀行は、旧「阿呆陀羅銀行」のボロシステムと設計思想がまったく違っていたのに。
類は友を呼ぶというが、「いなほ銀行」のアホ役員は、クソ・システムに引き寄せられたのだろう。
これは、あくまで「いなほ銀行」の話である。
参考までに「みずほ銀行」のお詫び状を掲載する。
カズトが4月8日に書面での説明を依頼し、いなほ銀行が4月30日付けで作成したものである。
しかし現実の「みずほ銀行」のシステムは、旧「阿呆陀羅銀行」のシステムよりさらにひどい物であった。
このあと、山田課長と副支店長が真っ青になる驚愕の「欠陥」が1年後に発覚した。
※リアリティを出すために、実在するものを加工して掲載している場合もあります。
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