午前8:55分、「いなほホールディング」塩貝CEO宛に郵便が届いた。
カズトが送った仲裁依頼だ。
ホールディングなら、「いなほ銀行」の通帳の”勝手に再発行”という暴走行為を中止してくれるかもしれないと考えたからだ。
持ち株会社の「いなほホールディング」は「いなほ銀行」を監査し、管理する義務がある。
レターパックのラベルに「いなほ銀行、顧客の通帳を勝手に再発行。中止するよう仲裁のお願い」と書いた。
「いなほホールディング」では監査部が確認し、塩貝CEOにも連絡が入った。
封筒の中には、通帳の”勝手に再発行”した場合に各報道機関へ送付する文書のサンプル(送付文ドラフト)も入っていた。
《資料⑨》_1月22日付・いなほホールディングへの仲裁依頼
カズトはTVドラマの「花咲舞」を見て、2016年ごろからいなほ銀行の内部監査部に何度も対応を依頼しようとした。
しかしどうやっても連絡がとれなかった。本店に電話しても門前払いされた。
いなほ銀行には、「苦情対応窓口」に対して顧客が苦情を言う窓口がないのだ。
そこで「いなほホールディング」に泣きついた。
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