2014年11月6日(木)に石川カナと会った。
そのあと上司の鈴木課長も加わって、気がつくと翌年の3月までに5物件を購入していた(本当に実話)。
購入総額約1億4千万円、うち1億2500万円がローンである。
自己資金の頭金1500万円は、老後資金と子供の学費だった。
ローンの借り入れ先が3銀行。最初の銀行の審査が通らないと次の銀行にかわる。
京浜銀行とスガル銀行分は収支が赤字なので、生活口座の「いなほ銀行」から毎月不足分を振り込む自転車操業だった。
(ページ末尾に収支明細を掲載)
オラックス銀を含めて4銀行の収支が複雑でパニックのような状態が続き、カズトは1年以上、マンション投資の収支を理解できてなかった(ホントです)。
とにかく「銀行の厳しい審査を通ったのだから、銀行のお墨付きをもらった。大丈夫」と間違った理屈に安心しきっていた。
この3年後の2018年にスガル銀行が「かぼちゃの馬車」というシェアハウスで、銀行ぐるみの書類の捏造・改竄までやっていたことが発覚した。
しかし、この時点ではスガル銀行は金融庁に良いケースとして紹介されており、問題があるなど、思いもしなかった。
1500万円の貯金がゼロになり、自分の口座の残高がほとんどゼロのまま増えてないので、ある日、何かがおかしいことに気が付いた。
このままだと子供の大学進学の学費も不足する。
ここに至ってようやく収支表を作成してみた(ページ末尾に掲載)
それは最後の物件を購入してから、ちょうど1年が過ぎた2016年3月のことであった。
収支表を作成してようやく現実が直視できた。
そして驚き、真っ青になった。
頭金に1500万円を払って貯金がゼロで、さらに年間60万円の赤字!?
マンションを購入する前は毎年100万円づつ貯金してきたのに、今は貯金残高もほぼゼロ!?
60才を過ぎたらヤバイではないか!!
このとき石川カナは謎の退社をしたので、とにかく上司の鈴木課長に収支表を送って相談をした。
すると無慈悲な回答があった。
・サブリース契約なので収入は増えない。
・管理費・修繕積立金の支出も変えることができない。
つまり唯一調整可能な部分は「ローンの毎月の返済額」である。
そう、「借り換え」だ!
カズトは当時の投資ローンとしては最低に近い利率の約2%の金利でローンを組んだ。
ところが最近のアリ地獄不動産のホームページでは金利が1.6%にまで下がっていた。
早速、鈴木課長に金利を下げるための”借り換え”の相談をした。
しかしながら再び「途中借り換えは無理」との非情な回答があった。
今は金利が最低なので、今後は金利が上がってローンの返済額が上昇していくだろう。
反対に、サブリースの保証家賃は徐々に下がっていくだろう。
年間60万円の赤字が今後、100万円、200万円と拡大していくのだ。
首吊りまでのカウント・ダウンを考えた。
60才を過ぎて、何歳まで首吊りをせずに生きていけるだろうか??
このときカズトに一つだけ希望があった。
“いなほ銀行”だ!!
定期預金の未記帳1万件に関するシステムの不具合の協力を条件に、”いなほ銀行”に借り換えを相談してみよう!
銀行としての融資が増えるのだから”いなほ銀行”もハッピーなはずだ。
1物件の金利が1%、せめて1.5%程度になれば、月額で黒字転換するので、繰り上げ返済が可能になる!
そうすれば60才までに収支が改善され、首吊りをしなくても済みそうだ!
必死の覚悟で、”いなほ銀行”と交渉する決意をした。
2015年12月に山田課長から面談のお願いの連絡があったことを思い出し、連絡して3月25日にアポをとった。ところがあっさり”融資不可”と回答された。
2016年3月25日 山田課長と交渉した (銀行バトル 一戦目[敗北])
「総額の借入額に対する自己資金が10%強しかない上、単月で赤字だから」という理由だった。
神よ、首吊り回避の方法は他にないのか!?
→「2016年9月12日 2年経って保証家賃を3000円下げる恐怖の通達」に続く
【参考】収支明細
(手数料がかかるので、表は誤差がある)
→「2016年9月12日 2年経って保証家賃を3000円下げる恐怖の通達」に続く
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