2014年9月22日、職場に「名刺を駅で拾った」という謎のメールが届いた。
アリ地獄不動産の石川カナと名乗っている。
最初はウソと思っていたが、前の週にセキュリティ会社の営業が職場に挨拶にきたとき、名刺を渡したことを思い出した。
どうやらその営業が、私の名刺を駅に落としたらしい。
ふざけたセキュリティ会社だ!
不動産に興味がないから「名刺を廃棄してください」と丁寧に返信メールした。
ところが1ヶ月ほど過ぎた11月3日、石川カナから職場に手紙が郵便で届いた。
しかも手書きの手紙に、カツカレーを食べている写真が同封されていた。
「非常にヤバイ女に名刺が渡ったようだ」・・
カズトは戦慄を覚えた。
さらに3日後、石川カナから電話が職場にかかってきた。
まさか電話までかかってくるとは思ってなかった。
内容は「仕事の打ち合わせで職場の近くに来る予定があるから会えないか」とのこと。
こいつはヤバい、名刺を取り返すしかない!
適当に食事をごちそうして、名刺を取り返そう!!
これが総額1億4千万円の投資用マンションの購入と、1億2千万円の借金&年間60万円の赤字の始まりであった。
初年度は年間60万円の赤字だが、年が経つにつれて年間の赤字が100万、200万円と増えていく。
通常賃料は新築時が最も高く、毎年下がっていく。逆にローンの返済額は金利が上がって増えることはあっても、下がることはない。
教訓:相手はプロである。不動産のセールスに絶対に会ってはならない!
2014年11月6日(木)、小洒落た居酒屋で石川カナと会った。
→「2015年3月27日までに5部屋で計1億4千万円の購入契約をした」に続く
→「投資マンション アリ地獄」メニューに戻る