平成28年(2016年)4月3日、カズトは金融監督庁に「いなほ銀行」の行政処分の申し立書を送った。
すると4月15日に補正指示書が郵送されてきた。
山田課長・副支店長も「金融監督庁が相手にするはずがない、門前払いされるのがオチだ」と、小馬鹿にしていた。
確かに補正指示書に対して返事ができなければ、門前払い扱いになる。
山田課長・副支店長の思惑と違っていたのは、金融監督庁の担当官が親切に手書きで書いた補正方法のメモを入れていた。
森長官のもと、金融監督庁は本気で「国民のため」の行政に方針を変えていたのだ。
すぐに補正書を提出した。
すると4月25日付の2回目の補正指示書が届いた。
第2回補正書を作ってこれもすぐに提出。
そして6月に電話で3回目の補正書提出の依頼があった。
そこで電話で数回の確認を行い、6月5日に第3回補正書を提出。
ようやく金融監督庁が受理した。
「金融庁が相手にするはずがない」どころか、金融監督庁は、カズトの無念の熱き思いの申立て書を、真剣に真正面から受け止めていた。